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米国西岸港混雑の原因や影響について

ロサンゼルスからシアトルまでの米国西岸港においての激しい船混みによりアメリカの輸出入が大混乱しており、航空貨物スペースの空き状況への影響が出始めています。詳しい情報および皆様のアメリカ向けの貨物に最適なソリューションをこのページにてご提供いたします。 (最新アップデート:2014年11月19日)

   

今年は米国西岸に面している港にとって大変な一年だったことでしょう。現在、米国西岸で扱われている輸出入貨物の4割を負担しているロサンゼルス港などは過去10年間で最も激しい混雑状態になっています。関係している港で貨物を輸出入しようとした多くの荷主は遅延や割増料金増加という問題に直面しました。

大混雑の原因は多岐にわたり、状況は非常に複雑です。

 

シャーシ不足で滞留

貨物ハンドリングの遅れの大きな原因の一つはシャーシ**不足です。米国港で今年悪化したシャーシ不足は2011年Maersk社主導で多数の海運業者が起こしたビジネスポリシー変更の実施が起因しています。昔は運送業者がシャーシを所有し、トラック運送会社等に貸し出すことが一般的でしたが、最近は増加してきた整備料金や規則により殆どの運送業者がシャーシレンタルビジネスから引退してしまいました。そのため、現在ではシャーシの提供・整備の責任はトラック運送会社や荷主が背負うこととなりました。

その結果:

  • 小規模のトラック運送会社は配達ビジネスから引退せざるを得なくなり、配達トラック不足が更に悪化
  • 修理費用が高額なため中古シャーシの再利用ができなくなり、シャーシ不足が更に悪化
  • シャーシ利用規則が統一されていないため、利用希望者は大騒ぎしてしまう
  • 非効率なコンテナの荷積み・荷卸しによりターミナルの前にトラックの大行列ができ、トラック運送業者が請求する船混み割増料金が急増 

一時的にこの現状を改善するため、多数の港にてグレーシャーシ制度が導入されました。しかし、長期改善方法となる効果的なシャーシ管理会社制度を完成させるには2015年の春まで掛かる見込みです。

 

キャリア同盟や巨大船の影響

米国西岸港だけでなく世界中の港の大混雑の理由として、巨大コンテナ船の増加がまずあげられます。より巨大な船を運用するために多数の船会社が協力した結果、主要な海上ゲートウェイをも圧迫し始めたのです。

 

画像を拡大するVessel development from 1950 to present, The Geography of transport systems

コンテナ船の発展、1950年~現在。(Picture Source: The georgraphy of transport systems)

 

コンテナ船が運んでくる大量の貨物を処理するため、多くの港ではターミナルのサービス回数を減少しました。しかしその対処法は一つのサービスコール当たりのコンテナ数の増加を招き、ハンドリング時間も急増してしまいましたため、期待ほどの効果は得られませんでした。作業効率を上げようという試みは、セキュリティーや労働基準、テクノロジー面での障壁によりなかなか各港に広まらないのが現状です。

キャリア同盟のもうひとつの落とし穴は、彼らが港のいたるところにコンテナを分散させるためターミナルオペレーターの作業を困難にしていることです。ただでさえ限られている材料が、分散されているために適当なタイミング・場所へ提供するのが非常に難しく、効率が悪くなっています。

最後に忘れてはいけないのが、クリスマスや旧正月前の繁忙期による貨物量の増加です。LA Times誌によると、今年9月はロサンゼルス港に出入りしたコンテナの数が775,133個で、8年間で最も忙しい月になっていました。

 

トラックパワーと鉄道列車の不足

トラックパワーの不足の主な原因は長い待ち時間や低収入など劣悪な労働条件によるトラック運転手の減少です。その結果、荷主が欠員を補充できず、貨物を港から、または港まで配達するのに非常に苦労しているのです。

鉄道の場合でも、原油輸送の要求が増加しているため列車が足りない状態が続いています。オンラインニュースサービスProgressive Railroadingに掲載されたRailwaycar Overview of the Economic Planning Associates Inc. (EPA)によると、2014年6月~9月期では全米において約42,900車の鉄道列車が注文されたが、実際に供給されたのはわずか18,432車にとどまりました。

このように、鉄道列車とトラックパワー両方の不足は運送の遅延や港湾運送業の中断を引き起こしてしまっています。その上、多くのトラック運送会社が50~100ドル程の混雑課金を請求しはじめ、無料の待ち時間を2時間から1時間に短縮しました。JOC.comによると、それらの理由はトラックが港のターミナル前で長時間並び、他の貨物の配達ができなくなることによって生じる毎週数千ドルの損失をカバーしなければならないためであると記述しています。

 

労働力不足、セキュリティー規則、ゲート開門時間など ― 理由は様々

シャーシ、トラック、鉄道列車不足は長引く米国西岸港の激しい混雑の主な原因として考えられています。しかし、原因はそれらのみではありません。戦略ミスや効率問題、業界体制全般も混雑を悪化させる一因となっています。

JOC.comの編集長であるBill Mongelluzzo氏はゲート開門時間、複雑なオートメーション計画や厳しいセキュリティーチェックなどもこの現状の悪化の理由として挙げています。

 

労働力不足と意図的な作業遅延

労働力不足と北米西岸港湾労働者団体であるILWUによって実施されたとされる作業遅延は4割から6割の生産性の減少を引き起こし、特にロサンゼルスやロングビーチでは非常に深刻な混雑状況の原因とされています。

国際海上運送会社や海事企業の70社ほど代表する使用者団体のPMA(太平洋海事協会)は、2014年10月頃からILWUが混雑状態をわざと悪化させていると非難してきました。PMAの主張によると、ILWUが重要な任務に必要な専門スタッフを抑えつけ、西岸の港において作業遅延を命令していたといます。

この背景には、PMAとILWUの間で行われている労使交渉が難航している現状があるようです。ただ、ILWUだけでなくLA港のスポークスマンLee Peterson氏など業界専門家たちも、現在の混雑の主な原因はILWUのサボターシュ的な行為ではなく戦略的問題と説明しています。

双方の緊張をよそに、PMAとILWUは引き続き労使交渉を行っています。そうこうしている間にも船混みによる米国経済への影響が出はじめているため、お互いに掛かってくるプレッシャーは高まっています。荷主らはすでに米国政府にこの労使交渉を早く終らせ、港混雑を緩和させるよう迫りました。

 

混雑状態を緩和させる方法

戦略的な問題を解決するため、LA港務当局はハイレベルな混雑緩和チームの設立を発表しました。緩和チームの主な課題は、シャーシ不足、貨物量の急増、更にターミナルの運営効率問題を解決することです。

幸い12月中旬から年末年始繁忙期が終わり、貨物量が少しながら減少します。しかし、旧正月がその直後に来るため、心休まる日々は長く続かないでしょう。

 

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最新アップデート: 19.11.2014

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